仙台育英・須江監督「全校同じレギュレーションに限界」 小倉氏は「21世紀枠増を」高校野球7イニング制意見交換会
日本高野連は6日、導入が議論されている7イニング制について第2回意見交換会を大阪市内で開き、2022年夏の甲子園で優勝した仙台育英の須江航監督や前日大三監督の日本高野連技術振興委員の小倉全由氏らが参加した。
須江監督は、自身で野球指導者ら約1万3000人に7イニング制に対するアンケートを取ったといい「球児の方の声を代弁する者と思って来ている」と臨んだ。「生徒の気持ちを真っ正面で受け止めて、一緒になってディスカッションして、最終的に枠組みは大人が作っていくが、生徒たちの意見を受け止めることが必要」と話した。
意見交換では「環境の変化によって、全チームが同じレギュレーションで試合をするのには限界が来ていると思う。甲子園を目指すレベルのチームと、部活としてやりがいを追求するチームですみ分ける形があってもいいのでは」など提案。これに対して小倉氏は「自分はやはり、3800校が『甲子園だ!』という気持ちを崩してはいけないと思う。絶対に反対」と、甲子園大会を頂点とした現状の枠組みを変えたくないと意見を出した。その上で環境の変化には対処が必要とし「考えなきゃいけない時期には来ている。今までも9イニング制の中で、DHを作って出場機会をできるだけ多くしたりした。その中でいろいろ求めていきたい」と話した。
このほか、選手の健康のために登録人数を増やし、出場可能メンバーを入れ替えるルール作りや、現在のトーナメント制に代わり、時期をずらしたリーグ制など柔軟な開催方式、地方大会を9イニング制、甲子園大会を7イニング制にする案なども提示された。
7回制移行となった場合について、出場機会の減少が懸念材料の一つとされている。小倉氏は「センバツの21世紀枠のような枠を増やせば、盛り上がりにつなげられるのでは。上位のチームだけでなく、選んでもらう校数を増やすことができれば、子どもたちに夢を持たせることができる」などの代案を出した。
話し合いを終え、須江監督は「自分がアンケートを取った中には『もう少し議論を尽くしてほしい』という意見があった。それは、(論議についての)発信が少なかっただけで、高野連や検討委の方々はしっかりと話してくれているというのが今回分かった。それを持ち帰ってみんなに伝えていきたい」と感想を語り「また続きをやりたい。まだまだいろんな考えができると思う」と論議を続けてる必要性を口にした。
