橋上監督代行 巨人再出発の白星 連敗5で止め「ホッとしました」 エース戸郷がウイニングボールをそっとロッカーに
「巨人5-1ソフトバンク」(27日、東京ドーム)
大歓声の東京ドームで巨人・橋上秀樹監督代行が、エース・戸郷をねぎらった。ヒーローは決して一人じゃない。一丸で苦境を乗り越えた代行初勝利だ。「やっぱりホッとしました」。連敗を「5」で止めた再出発の白星。グラウンドに送り出したナインら全員が主役だった。
26日に阿部監督が電撃辞任。揺れるチームへ「野球選手である以上は、どんな状況下でも全力を尽くして目の前の試合を戦っていこう」と鼓舞したが、初戦には敗れた。迎えた2戦目。坂本や丸らベテランを先発オーダーに抜てきし、マウンドは戸郷に託す。エースが117球の熱投で7回1失点と踏ん張り、最高の形で期待に応えた。
強い思いは使命でもある。戸郷は「(阿部前監督も)ジャイアンツが勝つことが1番うれしいことだと思う」と言い、沸く本拠地に明るさが自然と充満した。気になるウイニングボールの行方は-。橋上監督代行が「僕にくれるかなって期待はしたけど、そのまま持っていかれたので」と笑みを浮かべる。スタンドに投げ入れることも考えていたが、「取り越し苦労だった」と続けた。
これには戸郷も「これから会議が必要。とりあえずいったん、僕の家に持ち帰って、寝て起きてみて…」とニヤリ。だが、その後「橋上監督、1勝目」と書き入れ、ロッカーにそっと置いた。緊急事態だからこそ、流れを変える1勝がある。この一丸星をきっかけにする。
