巨人・田中将 野茂超え日米202勝 粘投6回3失点、甲子園・阪神戦5814日ぶり白星
「阪神3-4巨人」(16日、甲子園球場)
思い出の詰まった聖地をバックに、巨人・田中将は笑顔でVサインを作った。「本当に久しぶりに勝つことができたのでうれしいです」。セ・リーグに移籍した昨季は登板なし。5814日ぶりとなる阪神戦での甲子園勝利に、表情は自然と緩んだ。
初回に3点の援護をもらうも、直後に2ランを被弾。2点リードになった五回には1死満塁のピンチを背負うも、犠飛で1失点と踏みとどまった。苦しみながらも粘り、最後まで崩れない。「バックにも助けられた」と仲間に感謝し、6回7安打3失点で野茂英雄を上回る日米通算202勝目を記録した。
兵庫県伊丹市出身。少年時代から土日は野球に打ち込んでいたこともあって、甲子園は夏休みに高校野球観戦によく訪れた場所だった。「自分の勉強で行くことが多かった。チーム単位で行くこともあった」と思い返す。北海道・駒大苫小牧へ進学し、初めて聖地に立った高校2年春。「打席からバックスクリーンへの抜け感を見た時に『ああ、すごいな』って」。その光景は今でも鮮明に覚えている。
思い出の場所へ、年齢を重ねてなお進化した姿で帰ってきた。「投げる試合全て勝つ気持ちでマウンドに上がっていますので、次の登板に向けて、今日は喜んで明日から調整していきたい」。歓喜に浸る時間はない。苦しみながらつかんだ1勝は、田中将にとって通過点に過ぎない。
