近江3年・箕浦太士 聖地で生きた「代打の神様」の教え 恩師・元阪神の桧山進次郎氏に憧れ大舞台 夏リベンジへ「またここに戻ってきて日本一に」
「選抜高校野球・1回戦、大垣日大2-1近江」(22日、甲子園球場)
打球は遊撃手の正面を突いた。ゲームセット。何度も涙がこぼれた。延長十回2死満塁、一打逆転サヨナラの場面で近江(滋賀)の箕浦太士内野手(3年)が最後の打者となった。「冬とかやってきたことが、やっぱりまだ甘かったんだなって痛感させられて」。小学2年で野球を始めたのは、あこがれの人がいたからだった。
父の平安高校時代の同級生は元阪神の桧山進次郎氏(56)。2歳の頃からかわいがってもらい、甲子園に試合も見に行った。「代打で、一打席で結果を残すっていうところがすごいなと思って。あこがれました」。野球を始める時も相談し、背中を押してもらった。それからは野球のこともたくさん教えてもらい、「いいスイングしてるな」と褒めてもらったこともあった。
教えは甲子園の大舞台でも生きた。第1打席で見逃し三振に倒れると、次の打席から“秘策”を実行。「ネクストバッターズサークルで連続素振りをしました」。桧山氏が現役時代、キレを出すために行っていたルーティン。箕浦はその後2本の快音を響かせた。
桧山氏が夢を見せてくれた甲子園。その土を踏めたが、勝利にはあと一歩届かなかった。「主軸を任されている中で、悔いの残るバッティングをみんなの前で見せてしまった」と5番打者としての責任を感じた。「初心に戻って基本からやって。またここに戻ってきて日本一になることを目標に頑張りたい」。次は聖地で最高の笑顔を咲かせる。
◆箕浦 太士(みのうら・たいし)2008年10月4日生まれ、17歳。滋賀県栗東市出身。182センチ、88キロ。右投げ左打ち。内野手。小学2年から葉山ウィンズで野球を始め、葉山中時代は大津瀬田ボーイズに所属。近江では1年春に4番でレギュラー。以降も主に中軸。50メートル走6秒5、遠投100メートル。





