高木豊氏 現行ポスティングシステムは「安く買いたたかれてしまう」譲渡金の低さ指摘「MLB側も考えてきた」ルール作り訴える
野球評論家の高木豊氏が8日、自身のYouTubeチャンネルを更新。今オフ、ポスティングシステムを使ってメジャー挑戦を果たした選手たちの譲渡金が少ないことを指摘。「安く買いたたかれる」とした上で明確なルール作りを訴えた。
今オフはヤクルト・村上宗隆内野手がホワイトソックスと2年3400万ドル(約53億円)、西武・今井達也投手がアストロズと3年5400万ドル(84億円)でそれぞれ契約を結んだ。当初予想された契約総額よりも低く、オプトアウト条項などで日本球団への譲渡金も村上が約10億円、今井が最大16億円超とやや抑えられた形になった。
ブルージェイズと4年6000万ドル(約94億円)で契約した岡本の譲渡金も約17億円。現行のポスティングシステムで移籍した選手の中では、山本由伸投手の72億円が最高額。それだけに「昔は譲渡金として『えっ?こんなに』というのがあった。それが抑えられた」と分析。「由伸は約70億円。これくらいだったらポスティングでも納得するけどね。球団は当てにする。あれだけの選手が出ていくから」と語った。
当初の大型契約予想から低く見積もられた要因について「MLB側も考えてきた。これから主流になるだろうね。働けるかどうか分からない日本人選手に求める要求が高くなっている。3拍子そろっている選手しかお金を出してくれない」と分析。「でも金額は抑えたいというのは理解できる。危険がないように年数を抑えたいとか。多額の金額を出すわけだから」との見立てを語った。
これと比例するように譲渡金の額も少なくなる。過去の事例をみると、球団によって施設の改修費用や、チーム強化費として投入するなど使い道はさまざま。巨人の山口オーナーは6日に都内で取材に応じた際に「チーム強化のために使わせていただく」との方針を示していた。
だからこそ「日本の選手が安く買いたたかれる」と指摘した高木氏。対応策として「NPBが例えば譲渡金を一律100億円と決めるなら、うち25億円をNPBが取って野球振興に使う。残り75億円を球団にとかね。メジャーに行く選手は増えていくと思う。だから確固たるルールを作っておかないと大変なことになる。ルールを早く決めた方がいいと思う」と私案を披露した。
今後は米国の大学に直接入学してメジャーを目指す選手も増えていくことが予想される。日本のプロ野球が魅力を維持するためにも「例えばアジアを巻き込んでリーグを作って優勝チームを決めるとか。同じ事をやっていてもファンから飽きられてしまう。アジアなら時差はそんなにない。それくらいしていかないと(メジャーに)太刀打ちできない」と語っていた。





