高校野球 センバツ出場エナジックの監督に1年の謹慎処分 沖縄尚学との夏決勝後に不適切発言 不適切指導、威嚇行為、報告義務違反も重なる
日本学生野球協会は19日、審査室会議を開き、高校15件の処分内容を発表した。今春のセンバツに出場したエナジックの監督が「不適切発言、不適切指導、威嚇行為(部内)、報告義務違反」で11月13日から1年の謹慎処分が下った。
エナジックは今年のセンバツで創部3年目で初出場を果たし、1回戦で至学館を相手に記念すべき初勝利をマークしていた。夏は沖縄大会決勝で甲子園を制した沖縄尚学に敗れていた。
その試合後に相手チームの校歌斉唱時にベンチ前に並ぶ際、選手たちが泣いていたので、選手に対して「死ね、泣くな」と大声を上げたことが報告された。さらに8月には部員に約13・6キロ離れた球場から学校まで歩いて帰るように指示。他の指導者が暑さなどを考慮して危険だと判断しマイクロバスに乗せたが、監督は自家用車で再び当該地点まで連れ戻し、歩いて帰るように指示したという。
また地面に落ちているボールを集めるためにかごに投げ入れていた。監督が投げ入れないようしかり、約2メートルの距離からその部員にめがけ3球ボールを投げ、部員の腰に当たるといった事案も報告された。説明では10月14日、監督不祥事に関する匿名文書が当該校に届き、聞き取りを実施たという。
当該指導者は現在、活動を自粛している。また今年のセンバツに出場した東海大札幌は、部員の喫煙と飲酒のため10月22日から1カ月の対外試合禁止処分が下った。



