神戸国際大付16年ぶり近畿頂点 主将・井本 地元・壱岐の勇姿に刺激「次は僕たち」
「秋季高校野球近畿大会、神戸国際大付7-6智弁学園」(3日、さとやくスタジアム)
決勝が行われ、神戸国際大付が智弁学園を7-6で下して、2009年以来16年ぶりの優勝を果たした。長崎県の離島・壱岐市出身の主将・井本康太捕手(2年)が攻守でチームをけん引し、昨年の東洋大姫路に続いて2年連続で兵庫県勢が頂点に立った。14日から開幕する第56回明治神宮野球大会に近畿地区代表として出場する。
大歓声に包まれて神戸国際大付ナインはマウンドで歓喜の輪を作った。準決勝で大阪桐蔭、決勝で智弁学園と強豪を連続で撃破して栄冠を獲得。扇の要に座る主将・井本が頂点へといざなった。
初回、2点ビハインドを追いつきなおも2死満塁で、一時勝ち越しとなる押し出し四球を獲得。4点リードを追いつかれて迎えた八回2死では右前打で出塁し、橋本の左中間への適時二塁打で決勝のホームを踏んだ。優勝が決まるとマスクを取って仲間と抱き合い「努力したことが報われた」と余韻に浸った。
長崎県の離島・壱岐市で生まれ育ち、芦辺中の軟式野球部出身。2021年夏の甲子園3回戦、神戸国際大付-長崎商の試合をテレビで観戦し「打撃がすごかった」と憧れたことで県外への進学を決めた。今春のセンバツでは部員25人が同じ壱岐島出身で多くの友人が在籍する壱岐が、21世紀枠で甲子園出場。「(うらやましさは)少しあったんですけど次は僕たちがいけばいい」と地元の仲間の勇姿を刺激に変え、来春センバツ出場も手中に収めた。
「ここ(神戸国際大付)に来て甲子園に絶対行くという気持ちでやってきた。まだまだ成長できる部分はある」。次は秋の全国舞台で地元に活躍を届けてみせる。





