神戸国際大付 嵐呼んだ!石原悠資郎が先制V撃 大阪桐蔭下して9年ぶり決勝進出
「秋季高校野球近畿大会、神戸国際大付7-1大阪桐蔭」(2日、さとやくスタジアム)
準決勝2試合が行われ、神戸国際大付が大阪桐蔭を7-1で下して2016年以来9年ぶりの決勝進出を果たした。昭和の大スター・石原裕次郎を名前の由来に持つ石原悠資郎(ゆうじろう)外野手(2年)が先制2点適時打を放って勝利に貢献。智弁学園は7-3で滋賀学園を破って2020年以来5年ぶりに決勝へと駒を進めた。決勝は3日に行われる。
男前な一打で名門撃破の主役となった。豪快なスイングで快音を奏でると178センチ、110キロの巨体を揺らして悠々と二塁に到達。太陽のようにオレンジ色に染まった三塁スタンドへほえた。
初回2死一、二塁で大阪桐蔭の先発・小川から左中間へ先制2点適時二塁打。ライナー性の痛烈な当たりで試合の主導権をたぐり寄せた。西の横綱を破る値千金の一打を放ち「気持ちでいけた」と爽やかに汗を拭った。
母方の祖父が石原裕次郎のファンであることが名前の由来。悠々と、資本を築く男になってほしいという願いから悠資郎の名を授かった。世代は違うが石原自身も昭和の大スターは知っている。石原裕次郎が歌う「嵐を呼ぶ男」を聞いて試合に向かうこともあり、キリッとした眉を下げて「(嵐を)呼べました」と無邪気な笑顔を見せた。
岡山市出身でドジャース・山本と同じ東岡山ボーイズ出身。「年末とかは来てくださっていた」と対面したこともあるという。ワールドシリーズを制覇し、MVPも獲得した同郷の先輩と同日に、石原も輝きを放った。
2009年以来16年ぶりの神宮大会出場まであと1勝。「勢いに乗ったまま神宮を決めたい」。再び主役級の活躍を果たし全国の舞台に立つ。
◆石原 悠資郎(いしはら・ゆうじろう)2008年5月10日生まれ、17歳。岡山市出身。178センチ、110キロ。右投げ右打ち、外野手。小1から相生港クラブで野球を始め、上道中では東岡山ボーイズでプレー。神戸国際大付では1年秋からベンチ入り。憧れの選手は巨人・岡本。





