センバツ当確の広島・崇徳 プロ注エース徳丸3戦連続完投!33年ぶり聖地へ 4球団視察スカウトから高評価

 最後の打者を打ち取り、ガッツポーズする崇徳・徳丸(撮影・高橋涼太朗)
 決勝進出を決めた崇徳ナイン(撮影・高橋涼太朗)
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 「秋季高校野球中国大会・準決勝、崇徳10-0倉敷商」(1日、ユーピーアールスタジアム)

 準決勝2試合が行われ、崇徳(広島)が倉敷商(岡山)を八回コールドで下し、来春センバツ出場を当確させた。甲子園に出場すれば33年ぶりとなる。プロ注目のエース・徳丸凜空投手(2年)が3試合連続完投でチームをけん引した。高川学園(山口)は下関国際(山口)を2-1で破り、42年ぶりのセンバツ出場を確実にした。

 大黒柱が重い扉をこじ開けた。最後の打者を遊ゴロに打ち取り、徳丸が左拳を力強く握る。「野球をやっていたら、誰でも甲子園に出ることが夢。思いがあふれてしまいました」。整列後、主将の新村瑠聖捕手(2年)とともに流した涙が達成感を物語っていた。

 最速140キロの直球に加え、変化球も自在に操る左腕。初回に2点の先制点をもらうと、テンポの良い投球で凡打を量産した。2点リードの八回に味方が一挙8点を奪うと、直後の投球でも三者凡退。8回3安打無失点6奪三振で今大会3試合連続完投を達成し、「一試合一試合力を出し切った結果」と頼もしく胸を張った。

 原動力となっているのが夏の悔しさだ。今夏の広島大会決勝・広陵戦で九回2死までリードするも逆転負け。2年生ながら背番号1を背負った徳丸は、試合後に泣き崩れた。「野球人生で一番悔しい思いをした。あの経験があったから今の僕がある」。最高学年となった現チームでリベンジを果たし、「きょうは勝ち切れてよかったです」と小さくうなずいた。

 この日は4球団のスカウトが視察。崇徳OBでもある広島の松本スカウトは「打者を見ながら投球できている。自信を持ってマウンドに立てているね」と高い評価を与えた。

 チームの合言葉は「歴史を変えろ」。2日の決勝は高川学園と対戦する。勝てば今秋の目標である明治神宮大会出場が決まる一戦。「しっかり修正するところはしてマウンドに上がりたい」と徳丸。まずは3度目となる中国王者の称号を歴史に刻む。

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