ソフトバンク・山川 ムード変えた2戦連発「甘い球も少ないし球も強い」阪神・才木からバックスクリーン左へ 接戦制して2勝1敗
「SMBC日本シリーズ2025、阪神1-2ソフトバンク」(28日、甲子園球場)
ソフトバンク・山川穂高内野手が一振りで甲子園の阪神ファンを沈黙させた。高々と上がった放物線がバックスクリーン左に吸い込まれると、左翼スタンド上段のタカ党は大きく盛り上がった。
打線は序盤から才木の高め直球とフォークに苦戦。三回までに1安打で4三振を喫した。打ちあぐねる中で、今シリーズ初の4番に座った大砲は腹を決めた。1点を追う四回1死。「甘い球も少ないし球も強い。今日は見逃さずにいけた」。捉えるのが難しい直球、フォークではなく、1ボールからの甘いスライダーを捉えた。
「打つべきボールを整理し、一振りで仕留めることができた」。26日の第2戦(みずほペイペイ)での3ランに続く2試合連続弾。三塁ベンチ前で、両手を突き上げるパフォーマンス「どすこい」を決め、場内のファンと喜びを分かち合った。
序盤で同点に追い付く一発に、小久保監督は「ホームランが早めに出てくれたのが大きかった。いい働きをしている」と手放しで称賛した。
敵地で接戦を制し、対戦成績を2勝1敗とした。ソフトバンクが2勝1敗となったのは南海、ダイエー時代から8度あり、2003、14年の阪神戦も含めて5度日本一に輝いた。「またピッチャーも変わるので、対策を練っていいバッティングができたら」。好調な主砲が日本一へといざなう。





