大野雄が初の沢村賞 各委員も“悩んだ”選考理由 堀内委員長は「ふさわしい投手」

 中日の大野雄大投手が23日、両リーグで最も優れた先発完投型の本格派投手を表彰する「沢村賞」に初めて選ばれた。堀内恒夫選考委員長と、選考委員の平松政次氏、村田兆治氏、山田久志氏、北別府学氏(療養のため欠席、文書で意見を堀内委員長に託す)の5人が明かした選考理由の要旨をまとめた。もう1人の有力候補、巨人の菅野智之投手と比較し“ダブル受賞”も含めて、選考に悩む声も聞かれた。

 堀内選考委員長「一番悩んだのは菅野投手の13連勝」、「完投、完封、そういうものをいろいろ加味して、私は沢村賞にふさわしい投手は今年は大野君ではないかなというふうに思った」

 平松選考委員「(10完投や、連続完封をマークしたことについて)完投しなきゃいけないと我々は口酸っぱく云っているが、沢村賞の本来の先発完投の姿を大野君がここで見せてくれた」、「成績は11勝6敗。これは菅野には少し負けているが、最終的に防御率はナンバー1。完投数、完封数、投球回、奪三振。これも1位なんです。少し菅野投手よりも頑張った」

 村田選考委員「私自身は菅野投手に指名をした。最終的には大野投手の数字は別格」

 山田選考委員「(コロナ禍で開幕が遅れた中で)開幕から13連勝した菅野投手の頑張りは絶賛していいだろうと思う」、「12球団の中で一番いい成績、内容を収めた投手は誰かということを考えれば、今年はやはり大野投手がナンバー1だろうと」

 北別府選考委員「大野君と菅野君の2人と。その2人の中でベスト1を選ぶなら私は大野君だと。ただダブルもあってもいいのではないか」(堀内選考委員長が代弁)

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