楽天“一本釣り”成功!花園大から初のプロ入りに藤原は涙「まさか1位とは」 徳積んだ「ごみ拾い」 最速156キロ

 楽天に1位指名された花園大・藤原聡大は会見で目頭を押さえる(撮影・山口登)
 楽天から1位指名され、チームメートに胴上げされる花園大・藤原 
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 「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」(23日、都内ホテル)

 楽天から1位指名を受けた藤原聡大投手(21)は花園大から初のプロ野球選手となった。「まさか1位で呼ばれるとは思ってませんでした」。パブリックビューイングに集まった110人の部員や両親らの前では涙を浮かべ、感謝を伝えた。

 最速156キロの直球が最大の武器。水口高で3年の春から投手に転向し、今秋に評価を急上昇させた。「真っすぐに自信を持っている。160キロを目指して頑張ります」。これがゴールではない。大きな夢を掲げた。

 ドラフト前日の夜は寝られなかったが「何も考えないぐらい考えたら、寝られました」。日課はゴミ拾い。甲賀リトルシニア時代の恩師である戸田監督の教えを今まで実践してきた。この日も行う予定だったが「清掃員の方がきれいにしてくれていて、拾うゴミがなかったです」。日頃の行いと努力でドラフト1位をつかんだ。

 仙台どころか、東北にも訪れたことはないという。仙台のイメージは「牛タン。大好きです」と満面の笑み。当然、先発でも中継ぎでも準備はできている。「任された場所でタイトルを取れるぐらいの選手になりたい。とにかくチームの勝利につながる投球ができるように頑張る」。うっすらと浮かべていた涙は時間の経過とともに、なくなっていた。笑顔いっぱいで、杜(もり)の都のスターになる。

 ◆藤原 聡大(ふじわら・そうた)2003年11月20日生まれ、21歳。三重県出身。178センチ、73キロ。右投げ右打ち、投手。玉滝小1年時に阿山ブルーファイヤーズで野球を始め、阿山中では甲賀リトルシニアでプレー。水口高では1年秋からベンチ入りし遊撃手を務めたが、3年春から投手に転向。花園大では1年春からベンチ入り。リーグ通算20勝。

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