退任のDeNA・三浦監督は涙「終わった」「幸せでした」甲子園の三浦コールに感謝「子供の頃に来てた球場で本当にありがたい」
「JERA CSセ・ファイナルS・第3戦、阪神4-0DeNA」(17日、甲子園球場)
リーグ2位のDeNAが痛恨の3連敗を喫しCS敗退。昨年と同じ下克上は果たせなかった。今季限りで退任するDeNA・三浦大輔監督(51)にとっては“ラスト采配”となった。
試合後には阪神・藤川球児監督から花束を渡され、お互いに穏やかな表情で会話を交わした。ラストゲームとなったDeNAの指揮官と阪神の粋な演出に、聖地は大きな拍手と歓声に包まれ、盛大な「三浦」コールも起こった。
ベンチ裏では涙で目が真っ赤。報道陣とのやり取りでも涙を浮かべ、「子供の頃に来てた球場で。今日は完敗でしたから。ベイスターズファンもそうですが、タイガースファンも、阪神タイガースの関係者、大型ビジョンでもメッセージを送っていただき、本当にありがたいです」と感謝した。
三浦監督は就任5年目の今季、チームは28日の広島戦(マツダ)で3年ぶりのシーズン2位が確定。だがリーグ優勝を逃した責任を取る形で身を引くことを申し入れ、球団に了承されて辞任となった。あらためて辞任を決断した経緯を明かし、「相談ではなく、自分で決断した中で伝えさせていただいた。昨年3位から勝ち上がり、今年は全員がファンの方も一緒にリーグ優勝というところが目標だった中で達成できなかったのは監督の責任。けじめをつけないといけないというのはオーナーに伝えさせてもらった」と語った。
王者・阪神の強さを見せつけられ、3連敗で終戦。「強かったですね。うちのペースに持ち込ませてくれない3試合でしたね」と振り返った。それでも「選手たちも最後まであきらめずに必死に戦ってくれた。コーチもスタッフも、スタンドのファンも最後まで戦ってくれた」と改めて感謝し、「終わったということですね。今日で監督が終わるわけですから」と、終戦を受け止めた。
セ王者の阪神に「最後負けた悔しさももちろんありますが、ノーサイドじゃないが終わりましたし。タイガースにクライマックス優勝チームとして日本一を目指して頑張ってほしい」とエール。「本当に幸せでした。ありがとうございます」と、最後は番長らしく爽やかな笑顔で締めくくった。





