巨人・長野 涙なしの爆笑引退会見!温かさに包まれた“第2の船出” 坂本やマー君ら53人超異例サプライズ登場

 記念撮影する(左から)小林、坂本、長野、大城卓ら(撮影・西岡正)
 ティッシュを持参して登壇(撮影・西岡正)
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 巨人は14日、長野久義外野手(40)が今季限りで現役を引退することを発表した。都内のホテルで行われた引退会見では、周囲への感謝を伝えながらも“長野節”で会場内には笑いが起きる一幕も。最後はサプライズゲストで選手、スタッフら計53人が駆けつける本人も驚く異例の展開。涙は一切なく、誰からも愛された長野らしく、笑いと温かさに包まれた引退会見となった。

 自身の顔がプリントされたボックスティッシュを小脇に抱え“号泣準備”を整えて姿を現した長野。だが、まずは「私、長野久義はユニホームを脱ぎ、大学院に進学することを決めました」とサプライズ報告で会場をざわつかせた。

 指導者でなく大学院を選んだ理由を「いろいろと勉強をして、若い選手たちの手伝いみたいなこともできれば。少し勉強をして理論的に話をしたいと、進学しようと思った」と語り、今年12月に受験予定だという。

 後進のために進学を選ぶのも長野らしいが、会見では巨人関係者以外にも感謝の言葉が多く出たのも印象的だった。19年から4年間在籍した広島へは「本当に僕の野球人生で大切な時間。気がつけば、巨人時代も含めて2倍の素晴らしい仲間ができた」と振り返る。

 巨人入団を希望し、ドラフト指名をされるも入団拒否した日本ハム、ロッテにも「スカウトのみなさんに指名して良かったなと思ってもらえるように、必死に成績を残すことだけを考えた野球人生だった」と感謝した。

 ただ、決してしんみりとはさせないのが長野だ。長野にとって巨人とは?の問いに「難しいなぁ」と熟考の末「プロ野球のチームです」と珍回答。好きな言葉も「大学の頃からミズノのみなさんにサポートしていただいた。好きな言葉はミズノです!」と笑いを誘う。

 花束贈呈にチームメートが駆けつける涙必至の場面も、ゾロゾロと入ってくる仲間たちに「来すぎじゃないの!」と笑顔。最後は逆に長野がメジャー志望の岡本に「和真、いってらっしゃい!」と意味深な花束贈呈で場内は大爆笑だ。ボックスティッシュの出番は訪れず。笑いあり、涙なしの長野劇場で16年間のプロ生活を締めくくった。

 ◇長野 久義(ちょうの・ひさよし)1984年12月6日生まれ、40歳。佐賀県出身。筑陽学園を経て日大に進学し、2006年大学社会人ドラフト4巡目で日本ハムに指名されたが入団拒否。ホンダに進み08年ロッテに2位指名されたが再び拒否した。09年巨人に1位入団。2年目の11年に首位打者、翌12年には最多安打。18年オフFAで巨人に移籍した丸佳浩の人的補償として広島へ移った。23年に巨人復帰。180センチ、85キロ。右投げ右打ち。

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