巨人がマエケン獲得調査 先発投手不足で急務 菅野に代わる精神的支柱期待

 巨人が獲得調査する前田健太(提供・共同通信社)
 今季最終戦に先発した3Aスクラントンの前田=9月21日(共同)
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 巨人が前米大リーグ・ヤンキース傘下3Aの前田健太投手(37)の獲得調査を行うことが12日、分かった。今季はオリオールズへ移籍した菅野智之投手(36)の穴を埋めることができず、終盤には故障者が続出して先発投手不足に悩まされた。来季のV奪回へ層を厚くするべく、日米通算165勝を誇る右腕の獲得を検討する方針だ。

 目指してきたリーグ連覇、日本一奪回の道は途絶えたが、巨人は来季の巻き返しを図るため、すぐさまオフの補強へと着手していく構えだ。その中で、今季の懸案となっていた先発投手の補強について、百戦錬磨の右腕の獲得へと動き出す。

 DeNAに連敗して敗退が決まったCSファーストS第2戦の直後、オフの先発補強について「そのあたりは、もう一回じっくり話をしながらやります」と吉村編成本部長。今季はエースとして期待した戸郷の不調に加え、グリフィン、赤星らの故障離脱と終盤は先発の駒不足に悩まされた。

 一方で前田も今季は苦しいシーズンを過ごし、5月にタイガースの40人枠から外れた後はカブス、ヤンキースとマイナー契約。9月には「(23年オフにタイガースと)2年契約をした時に、これを終えたら帰ろうと思っていた」と来季は日本球界復帰の意向を示した。

 その上で、球団は前田が21年の右肘のトミー・ジョン手術から復調傾向にあり、メジャーでの10年間や日本代表としての豊富な経験も含めて評価。菅野に変わる精神的支柱として、戸郷や山崎と先発の一角を担う戦力としてリストアップした。

 巨人には同学年である田中将、坂本がチームメートとして在籍する環境も、11年ぶりの日本復帰となる前田にとってプラス要素。『巨人・マエケン』が誕生となるか、今後の動向が注目される。

 ◆前田 健太(まえだ・けんた)1988年4月11日生まれ、37歳。大阪府出身。右投げ右打ち。投手。PL学園から06年度高校生ドラフト1巡目で広島入団。12年4月6日・DeNA戦でノーヒットノーラン。16年にポスティングシステムを利用しドジャースと契約。20年ツインズ、24年タイガースへ移籍。25年途中にカブスやヤンキースとマイナー契約。最優秀防御率3回(10・12~13年)、最多勝(10年)、最多奪三振2回(10~11年)、沢村賞(10年)。15年プレミア12日本代表。

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