京産大7年ぶりV王手 田村182球9回4失点完投 阪神、巨人など7球団が視察

 「関西六大学野球、京産大7-4大商大」(11日、わかさスタジアム京都)

 1回戦2試合が行われ、京産大が大商大に7-4で勝利し、2018年以来7年ぶりのリーグ優勝に王手をかけた。今秋ドラフト候補右腕の田村剛平投手(4年・報徳学園)が9回10安打4失点で完投。龍谷大は大経大を延長十回タイブレークの末7-5で下した。

 182球の熱投を果たし、京産大・田村はすがすがしい表情で汗を拭った。7季連続優勝中の大商大を崖っぷちに追い込む、執念の完投勝利で貫禄を見せつけた。

 二回1死一、二塁で先制3ランを浴びるも、五回に味方が一挙4得点を挙げてリードをもらった。「野手が点を取ってくれた。強い気持ちを出して投げました」。以降は走者を出しながらも要所で粘り、9回10安打4失点で白星をもたらした。

 8日・大院大戦で先発し112球を投じて7回2失点と好投。中2日で勝負の一戦を迎えたが「最後は気持ちで投げた」と体を奮い立たせてエースの責任を果たした。ネット裏では阪神、巨人など7球団のスカウトが視察した。

 7年ぶりのリーグ優勝まであと1勝。3回戦にもつれれば再び出番がやってくる。「準備していきます」と余韻に浸ることなく、すぐさま気を引き締めた。

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