原口「野球と出合えて良かった」 阪神一筋16年、引退会見
今季限りで現役を引退する阪神の原口文仁内野手(33)が30日、兵庫県西宮市の球団事務所で記者会見し「少し寂しいが、感謝の気持ちが大きい。野球と出合えて良かった」と16年間のプロ生活をかみしめるように語った。10月2日のヤクルト戦(甲子園)後に引退セレモニーを実施する。
会見場にはユニホーム姿で登場。クライマックスシリーズも控え「まだ戦いがあるので、僕の中ではスーツは早い」と話しながら、時折涙を流して声を詰まらせた。今季は出場15試合、1安打にとどまっており「思ったようにプレーできず、結果が出なかった」と決断理由を明かした。
原口は東京・帝京高から2010年にドラフト6位入団。19年に大腸がんを公表し、手術を経て復帰。近年は主に代打で出場し、23年のリーグ優勝、日本一に貢献した。通算成績は563試合出場、打率2割6分9厘、29本塁打、152打点。




