阪神・原口「心から感謝」早朝にX引退報告 16年現役生活に別れ「次のステージで野球と社会に恩返ししていきます」

 阪神は29日、原口文仁内野手(33)が今季限りで現役を引退することを発表した。近日中に引退会見を開く。原口は29日の早朝にXで「ご報告」と称して周囲への感謝の思いをつづった文章を投稿。帝京高から2009年度ドラフト6位で入団した最年長者が、16年間の現役生活に別れを告げて次のステージへ進む。

 まだ日も昇っていない29日の5時1分。原口がXを通じて引退を伝えた。文面には原口らしい丁寧かつシンプルな言葉が詰まっていた。

 「今シーズンをもって現役を引退します。支えてくださったファンの皆様、球団、仲間、家族に心から感謝します。応援、ありがとうございました」

 16年間、紆余(うよ)曲折があったプロ野球生活。最初につづったのはたくさんの人への感謝だった。今後については「次のステージで、野球と社会に恩返ししていきます」と前向きな言葉を並べた。勝負強い打撃でチームに貢献してきた野球はもちろん、19年1月に公表した大腸がんを乗り越え、再び1軍の舞台に戻ってきた“代打の神様”。次のステージでも多くのファンから応援されることは間違いない。

 「まだまだ戦いは続きますので引き続き応援よろしくお願いいたします!」。シーズン中のチームを思った文章で、Xでの報告を締めた。ここまで通算563試合の出場で打率・269、29本塁打、152打点。原口の引退宣言を受けて、Xではトレンド入りするなど大きな反響を呼んだ。その後、正式に球団からもリリース。近日中に現役引退発表会見を開くことが伝えられた。

 昨オフは国内FA権を行使し、残留を決めた。今季は15試合で打率・067。開幕1軍も代打として結果を残せず、2軍暮らしが続く苦しい1年を過ごした。そんな中でもチームの年長者として、ひたむきに努力し続ける背中を後輩に見せてきた。23年のリーグ優勝、日本一にも貢献したが、2年ぶりの優勝の輪に加わることができなかった今季。“第二の人生”を歩むことを決意した。

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