国スポで史上初の7イニング制 仙台育英・須江監督が持論「子どもたちがどう感じているか」選手の意見反映望む
「国民スポーツ大会・高校野球・1回戦、仙台育英4-0日大三」(29日、マイネットスタジアム皇子山)
高校野球硬式の1回戦4試合が行われ、国内主要大会で史上初めて7イニング制が採用された。今夏甲子園16強の仙台育英(宮城)は準優勝の日大三(東京)に4-0で勝利。夏の甲子園で2022年に優勝、23年は準優勝を果たした須江航監督(42)が7回制に持論を述べた。山梨学院(山梨)は尽誠学園(香川)に4-0、県岐阜商(岐阜)は今夏Vの沖縄尚学(沖縄)に5-1、高川学園(山口)は綾羽に2-1で勝利した。
わずか1時間46分で終わった試合後、須江監督は高校野球の未来をおもんばかった。高野連が7イニング制導入に議論を深めている最中で賛否は明言しなかったが、選手ファーストで結論が出されることを望んだ。
21個のアウトで攻撃が終わることで選手の出場機会の減少は否めない。指揮官は「子どもたちがどう感じているか」と主張した。高校野球は選手たちのものであることを強調し「決定されていく場にリモートでもいいから、子どもたちが入れるみたいな。大人とともに考えていくというのが望むべき形」と公立、私学、部員数が少ない高校など、さまざまな境遇の生徒たちが集まる場を求めた。
7回制の中学野球を指導していた経験からも先手必勝が勝利の鍵を握るとし「7回になっても別にドラマはある」ときっぱり。採用、不採用のどちらに転ぼうとも、選手たちの意見が反映されることを強く願った。





