日本ハム 連勝で2・5差接近 新庄監督「まだまだチャンスある」伊藤を初中4日起用の大逆転プラン 残り8試合3度先発も

 「パイナポーポーズ」で記念撮影に応じる郡司(左)と水谷(撮影・中島達哉)
 ナインを迎える新庄監督(右)(撮影・中島達哉)
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 「日本ハム7-2ロッテ」(21日、エスコンフィールド)

 裏の通路にまで、チームエリアからのワッという歓声が響いた。ソフトバンクが敗れた直後、日本ハム・新庄監督は興奮気味に報道陣の前に現れた。2連勝で首位に2・5差と再接近。「もう全員で一つになって勝っていくだけ。まだまだチャンスがあるから」と力を込めた。

 効果的な一発で流れをつくった。初回1死一塁から、水谷が小島の直球を完璧に捉えて中越えに運ぶ12号先制2ラン。9試合連続安打となる2試合連続の先制打で3番の役割を果たすと、三回には適時二塁打のレイエスを置いて4番・郡司が9号2ラン。主導権を握り、そのまま押し切った。

 18日のソフトバンクとの直接対決に敗戦。水谷も「特に落とせなかったゲーム。ダメージは受けた」と認めた。ただ「一つの負けで一喜一憂してきたチームではない」とキッパリ。「諦めている人は誰一人いない」と、明るく前だけを見る。

 うっすらと浮かび上がった大逆転Vへの道筋。22日の先発には、エース伊藤をプロ入り後初めて中4日で投入する。14勝を挙げている右腕を残り8試合で3試合に先発させることを可能にするための“奥の手”だ。「勝つために。勝つためにやるだけ」と指揮官。重責を託された伊藤は「その先の戦いを見据えてのことだと思った。自分の責任を全うするだけ」と、気合をみなぎらせた。

 一度はかすんだタカの背中は再び射程圏。新庄監督は「とにかく勝って勝って勝ちまくって。誰が活躍しようが、ミスしようが関係なし。もうみんなで勝つだけ」と繰り返した。一戦必勝の総力戦を勝ち続け、奇跡を現実にする。

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