巨人・田中将 200勝またまた足踏み 28日最後の挑戦 六回途中5失点も阿部監督「来週も行ってもらう」
「中日5-2巨人」(21日、バンテリンドーム)
三度目の挑戦も記録達成には届かなかった。巨人・阿部監督から交代を告げられてベンチに戻った田中将はしばらくの間、下をうつむいたまま動けず。「非常に大事なところでこういう投球しかできなかった自分自身に、フラストレーションがたまる日になった」と全身に悔しさをにじませていた。
日米通算200勝を懸けたマウンド。それを後押しするかのように、打線は初回無死満塁から岡本が右中間への2点二塁打を放った。だが、立ち上がりから田中将は直球の制球が定まらない。
初回2死無走者から上林に右翼席へ運ばれるソロを被弾。1点リードの二回1死一塁では石伊に左翼席への2ランを浴び、逆転を許した。三回以降は3イニング連続で三者凡退に抑えるが、六回1死一塁から細川に中越え適時三塁打を打たれたところで降板となった。
5回1/3を5安打5失点。援護を生かせずに今季4敗目を喫し、「今日はすべてにおいて長打が絡んでしまった。安打の数に対して、あれだけ点を取られてしまっている」と反省の弁が並んだ。
2位を争うチームにも痛い敗戦。ただ、阿部監督は「ボコボコにやられた感じはない。来週も行ってもらう予定でいる」と話し、28日・ヤクルト戦(神宮)が今季の記録達成へ最後の機会となりそうだ。「ゲームの初球からコントロールできるように積み重ねていきます」と田中将。次こそ、CSへ弾みをつける勝利をつかみ取ることを誓った。





