ロッテ・美馬が引退会見 プロ15年「反骨心をもってやってこれた」9・30楽天戦で引退試合「両チームの前で最後、投げる姿を見せられたら」

 引退を表明したロッテの美馬学投手(38)が18日、ZOZOマリンスタジアムで引退会見を行った。冒頭で「私、美馬学は今年で15年間の現役生活の幕を降ろすことを決めました。本当にお世話になりました」と挨拶した。

 169センチの小さな体で15年間のプロ生活を送ってきた。「身長だったり、いろんな劣等感の中で野球をやってきたので、とにかく負けたくない、大きい人に勝ちたいとかっていう反骨心は常に持ってやってこれたから、次はやり返したやりたいとか、そういう気持ちは常に強く持てたのがよかった」とその原動力を明かした。

 ケガとの戦いでもあった。肘には6度もメスを入れて、その度に復活してきた。辛いリハビリの期間を「あの声援の中でもう一度投げたいという思いが自分の気持ちを支えてくれた」と話した。

 引退を決意した時期を「8月末から9月頭くらい」と言う。「もう一度1軍に上がりたいと頑張ってやってきて、やっと投げられるようになったときに肘を痛めて、そこからリハビリをしてもよくならなかった」と状態を説明。そんな折りに「球団の方といろんなお話をした際に引退試合をしてくださるという話をいただいて、気持ちの整理が付いた」と明かした。

 引退試合は30日の楽天戦(ZOZOマリンスタジアム)で開催。「その試合を引退試合に選んでいただいたので気持ちの整理というか。お世話になった両チームの前で最後、投げる姿を見せられたらと思います」と所属した楽天、ロッテ両チームの前で最後の勇姿を見せる思いだ。

 美馬は茨城・藤代高から中大、東京ガスを経て10年ドラフト2位で楽天入り。2年目から先発に回り、13年は日本一に貢献し、日本シリーズMVP。17年には自己最多の11勝を挙げた。19年オフにFA宣言してロッテに移籍。20年、22年に10勝を挙げた。その後は肘や膝の故障が続き昨季は登板3試合、今季は1軍登板はなかった。通算成績は266試合80勝88敗、防御率3・94。

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