プロ志望届提出の東大・渡辺向輝が八回途中6失点 早大打線に打ち込まれる スタンドでは父・俊介氏が見守る
「東京六大学野球、早大6-3東大」(13日、神宮球場)
秋季リーグの開幕戦となる王者・早大との一戦に、10日にプロ志望届けを提出した東大のサブマリンエース・渡辺向輝投手(4年)が先発。終盤に力尽き、7回2/3を6失点で敗れた。
初回に女房役・杉浦海大捕手(4年)の左翼への先制2ランで2点の援護をもらった渡辺。だが、直後に2死三塁から早大・寺尾拳聖外野手(3年)の右犠飛で1点を失うと、続く二回には先頭の前田健伸内野手(4年)に右翼席へのソロを浴びて同点とされる。
五回にも味方が樋口航介内野手(2年)の左翼線適時二塁打で勝ち越すが、直後の五回裏に先頭への死球から自身の暴投も絡んで1死三塁となれ、早大・小沢周平内野手(4年)に中犠飛を打たれて同点とされた。
元ロッテで社会人野球・日本製鉄かずさマジック監督の父・渡辺俊介氏(49)がスタンドで見守る中、春の王者を相手に粘りを見せたが、同点の八回に3点を勝ち越されたところで降板となった。
渡辺はこの日の投球について「早稲田さんには打たれすぎているので、少し苦手意識があって緊張して入ったところはある」と自己分析。その上で、プロ志望届け提出後初のマウンドに「プロを目指すという意味では全然ダメだなと。試合序盤でボールが通用しない状態になってしまっていて、自分の強みも生かせないレベルだったかなと思う」と猛省だった。





