新庄監督 鷹とのマッチレース、マラソンの名勝負に重ねる「瀬古さんが水を飲んで接近、イカンガー見えましたよ(笑)」
「日本ハム10-4オリックス」(11日、エスコンフィールド)
打線が爆発した日本ハムが2連勝。オリックス戦の連敗を4で止め、敗れた首位・ソフトバンクとのゲーム差を2に縮めた。
初回に1番起用の野村からいきなりの5連打。打者10人で一挙6点を奪った。1番野村、2番今川が的中。「あの1、2番のヒットがモーレ(レイエス)のヒットにつながった。そしたら、奈良間君まで打っちゃって。右に代わった瞬間、あちゃーと思ったけど。よう打ってくれましたよ」とうなずいた。
5日からのオリックス戦3連敗で、首位ソフトバンクに一時4ゲーム差と離されたが、再び2差まで接近。試合途中からソフトバンクの結果は気にしており、「面白くなってきたね。結果次第で僕の作戦も変わるし、ピッチャーの継投も変わる。これがプロ野球だと思う」とうなずいた。
育て上げてきた選手たちには未経験のマッチレース。新庄監督は「今は楽しむんじゃないなあ。緊張感を持って毎試合。楽しむレベルは超えてきている。相手どうこうじゃないけど、気になりますから」と、ソフトバンクの結果を意識せずにはいられない。
思い浮かぶのは1983年、福岡国際マラソンの名勝負。瀬古利彦がタンザニアのイカンガーとのマッチレースを大逆転で制した当時の記憶をたどり「一時は4ゲーム差で。瀬古さんが給水で落としてしまって、拾いに行ったら差がついて。水を飲んで、また接近した。イカンガー、もう見えましたよ(笑)。イカンガーは給水してなかったから。並んでからが(勝負)」とイメージした。残り16試合となり「エスコンの渡り廊下のところ入って来たくらいのところ」と笑い、ラストスパートへの決意をにじませた。





