巨人 阿部慎之助監督が殊勲のキャベッジに苦言「日本の野球をなめるなって」走者一掃打で三塁へ向かわず「細かい事ができないと成功できない」

 勝利投手の山崎(19)とタッチを交わす阿部監督(撮影・立川洋一郎)
 6回、走者一掃の適時二塁打を放ち二塁上でポーズを決めるキャベッジ(左)=撮影・西田忠信
 阪神に勝利し阿部監督(左)は山崎とタッチする(撮影・山口登)
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 「阪神3-4巨人」(29日、甲子園球場)

 連敗を4で止めた巨人・阿部慎之助監督は六回にキャベッジが走者一掃の3点タイムリーを放った直後の走塁に苦言を呈した。

 1死満塁からドリスの直球を完ぺきに捉えた打球は右中間へ。フェンス最上部に当たってグラウンドへ跳ね返った。その間に走者一掃となったが、キャベッジは二塁で止まっていた。

 これに阿部監督は「いけるところはいってほしい。ホームランにならなくて悔しがってただけなんで。セカンドべース上で、そう見えたんで」と苦言を呈した。「次のリチャード(の遊ゴロ)で1点入ってたかもしれない」と指摘し、「細かいですけど、結構多い。日本の野球をなめるなってね。アメリカの野球を僕がなめてるわけじゃないけど。細かい事ができないと日本では成功できないよって。勝ったから言ってあげたい」と語った。その上で「細かい事が大事。それができてなくて惨敗してる。そういうところを突き詰めないと上にはいけない」と言う。

 3年連続2桁勝利の山崎については「本当によく頑張ってくれた。貯金できるピッチャーはいいピッチャーですし。一つでも増やして欲しいなと思います」と目を細め、「戸郷で開幕したけど自分で引っ張っていくのが見える。いい自覚を持って臨んでいる」とたたえた。

 九回は久々の登板となったマルティネスが締め「調整登板するか?と言ったけど、ひたすらセーブ機会を待つと言って」と明かしていた。

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