元阪神・北條が劇的メモリアルV弾で都市対抗初戦突破 「両足つってました」とゆっくりダイヤモンド一周も「それだけ気持ち入ってた」
「都市対抗野球・1回戦、NTT西日本2-1三菱重工East」(28日、東京ドーム)
元阪神でNTT西日本(大阪市)の補強選手として出場している北條史也内野手(31、三菱重工West)が劇的な一発で試合を決めた。
連覇を狙った三菱重工East(横浜市)との開幕ゲームは、八回まで0-0の膠着(こうちゃく)状態。それでも、所属チームの“兄弟”に当たる相手と初戦で激突する巡り合わせに「僕が活躍してやろうと思ってました」とニヤリ。九回1死一塁の2ボール1ストライクから、高めカットボールを捉え左翼席へ均衡を破る先制2ランを放り込んだ。
くしくも、大会の東京ドーム2100号というメモリアル弾が決勝打に。ゆっくりとかみしめるようにダイヤモンドを一周したかと思いきや、「打席に入った時から両足をつってました」と苦笑い。それでも「それだけ気持ちが入っていた」と話し、試合後はスタンドから北條コールを浴びて「社会人でなかなか味わってなかったので気持ち良かったです」と笑顔を見せた。
昨年も自チームで出場したが、今年は補強選手という立場。「良い経験ができるなと思って日々過ごしていますし、第1代表の補強選手として恥ずかしくないように。三菱重工Westの代表だとも思って臨んでいるので。きょうは活躍できましたけど、まだ続くので、また活躍できるように頑張ります」。NTT西日本では電電近畿時代の1965年以来60年ぶりとなる頂点へ、経験豊富な31歳が欠かせぬ1ピースとなる。





