194センチの山梨学院・菰田陽生 右肘痛で緊急降板 次は自分の代で頂点を「戻ってきて借りを返したい」
「全国高校野球選手権・準決勝、沖縄尚学5-4山梨学院」(21日、甲子園球場)
山梨学院・菰田陽生投手(2年)は真っ黒のユニホームを涙でぬらした。マウンドに立ち続けられなかった悔しさが頭から離れない。目を真っ赤にし、声を震わせながら敗戦を振り返った。
「もう一回、3年生と野球がやりたい。力がまだまだ足りなかった」
先発のマウンドに上がるも、いきなりアクシデントに見舞われた。初回2死二塁で暴投を投じた際に右肘に痛みが走った。中学3年時には右肘を剝離骨折した経験もあり、嫌な予感が頭をよぎる。「自分が(監督に)痛いと言いました」。1回2安打1失点で無念の降板。それでも、その後は一塁に就いて野手として最後まで勝利を追いかけた。
この試合まで3試合に先発して15回2/3を7安打2失点と躍動した最速152キロ右腕。打撃でも11打数6安打6打点で、この日も六回先頭で左中間への二塁打を放つなど、投打「二刀流」で実力を遺憾なく発揮した。3年生の最後の夏に背負わせてもらった背番号「1」。「3年生に支えられた大会だった」と先輩たちへの感謝は尽きなかった。
右肘の状態について、吉田洸二監督(56)は「秋は投げられると思う」と説明した。甲子園に立つチャンスはあと2回ある。「この舞台に戻ってきて借りを返したい」と菰田。流した涙を糧に、さらに大きくなって聖地に帰還する。
◆菰田 陽生(こもだ・はるき)2008年12月21日生まれ、16歳。千葉県御宿町出身。194センチ、100キロ。右投げ右打ち。小学1年から御宿少年野球クラブで野球を始め、御宿中時代は千葉西リトルシニアでプレー。山梨学院では1年春からベンチ入り。50メートル走6秒4、遠投100メートル。好きな野球選手は大谷翔平。最速152キロ、高校通算25本塁打。





