山梨学院の“二刀流”菰田「末吉選手から1本、2本と打てるように」2年生ライバル攻略へ

 初の夏4強入りを果たした山梨学院が20日、兵庫県西宮市内のグラウンドで沖縄尚学との準決勝に向けて約2時間、汗を流した。投げては最速152キロ、打っては高校通算25本塁打の「二刀流」菰田陽生投手(2年)はキャッチボールやフリー打撃などで最終調整。同学年左腕の沖縄尚学・末吉良丞投手の攻略へ闘志を燃やし、末吉も菰田への対抗心を口にした。

 “ナンバーワン2年生”の称号は譲らない。菰田は穏やかな口調の中にも闘志をみなぎらせた。「末吉を打つイメージはあるか?」。その問いに、ハッキリと言った。

 「イメージというよりは、打たないといけない。末吉選手から、1本、そして2本と、打てるように。ライバルですが、チームの勝ちが一番」

 簡単な相手ではないことは理解している。相手は今大会で2完投を含む全4試合に登板し3失点のみ。「コントロールがいいですし、変化球もキレている」と印象を明かした。それでも聖地での成長が自信を裏付ける。

 今大会は初戦だった2回戦こそ無安打だったが、3回戦と前年覇者の京都国際を破った準々決勝では、ともに3安打3打点で打率・545と好調。6打点はチーム最多の数字だ。「チームとしても、自分の状態としてもいい形で来ているので、継続して打てるように。低めの球を振らされたり、真っすぐに押されることがないように準備したい」と“末吉撃ち”を頭の中に思い描いた。

 投手としても全3試合に先発し計15回2/3を2失点。救援で2試合4回のみだった山梨大会から大きな飛躍を見せ、吉田洸二監督(56)は「いつも通り、期待を裏切る活躍をしてくれたら」と話す。菰田も応えるつもりだ。「ベスト4でも名前は残らない。優勝して山梨学院の名前を全国に残したい」。怪物2年生が頂点への道を切り開く。

 ◆菰田 陽生(こもだ・はるき)2008年12月21日生まれ、16歳。千葉県御宿町出身。194センチ、100キロ。右投げ右打ち。小学1年から御宿少年野球クラブで野球を始め、御宿中時代は千葉西リトルシニアでプレー。山梨学院では1年春からベンチ入り。50メートル走6秒4、遠投100メートル。好きな野球選手は大谷翔平。最速152キロ、高校通算25本塁打。

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