横浜・阿部葉太 応援団の前で泣き崩れる「スタンドを見た時に申し訳ないと…」2年生から名門で主将
「全国高校野球選手権・準々決勝、県岐阜商8-7横浜」(19日、甲子園球場)
センバツ王者の横浜が大激闘の末、十一回にサヨナラ負けを喫し、春夏連覇の夢が絶たれた。
十一回は2死一、三塁から相手の4番・坂口に左前適時打を浴び、決着がついた。打たれた奥村頼、中堅手の主将・阿部葉太は敗戦の瞬間から涙が止まらず、仲間に支えられながら整列した。
相手の校歌を聞き、アルプス席へ挨拶を終えると、阿部葉は膝をついてその場で泣き崩れた。「やり切ったというか、連覇を目指してできなかった悔しさがこみ上げ、スタンドを見た時に申し訳ないというか…」。2年生から名門で主将を担ってきたが、春夏連覇を達成できず、応援席に謝罪のポーズを作った。
執念で激闘を演じた王者の姿に、甲子園のファンからは大きな拍手が送られた。愛知から名門の主力として活躍し、「横浜高校に来て良かったと心の底から思っています」と声を震わせながらうなずいた。





