「中日－ＤｅＮＡ」（１７日、バンテリンドーム）

　ＣＳ放送「Ｊ　ＳＰＯＲＴＳ２」で解説を務めた荒木雅博氏が、ＤｅＮＡ・藤浪晋太郎投手の変化について指摘した。

　五回、蝦名が死球を受けて治療のためベンチに戻った。試合がストップした際、中継カメラはＤｅＮＡベンチを映し出すと、チームメートと談笑する藤浪の姿があった。

　これを見た荒木氏は「あんなに表情に出すような選手でしたっけ？」と指摘。選手としても対戦し、中日の指導者としても藤浪を見てきた。阪神時代は「眉間にシワ寄せて、いろいろ考えて投げるような感じ」と回顧し、「まったく違うんですよね」と指摘した。

　４回まではしっかりとリードを守った藤浪。制球が乱れるシーンも少なく、四回１死一、三塁の場面では宇佐見を三ゴロ併殺打に打ち取ってピンチを脱した。マウンド上でも時折笑みを浮かべ、ピッチングを楽しむようにイニングを進めていった。

　勝利投手の権利がかかる五回も得点圏に走者を背負ったが、しっかりと切り抜けた。１点リードを保ち、日本球界復帰後初先発で１０５９日ぶり勝利の権利を手に降板したが、直後に中川虎が同点ソロを被弾。復活の勝利は次回へ持ち越しとなった。