夏の甲子園 仙台育英が貫くグッドルーザーの姿勢 須江監督が沖縄尚学の選手たちに「頑張れ」「優勝だよ」号泣の選手たちも勝者の列を真っすぐに見つめる

 「全国高校野球選手権・3回戦、沖縄尚学5-3仙台育英」(17日、甲子園球場)

 仙台育英が延長タイブレークの激闘の末に敗れた。試合後、須江監督は沖縄尚学ナインが引き揚げる際に拍手を送り、「頑張れ!優勝だよ」と1人ずつ声をかけた。

 号泣するエース・吉川に笑顔で声をかけ、肩をたたいていた須江監督。三塁側の沖縄尚学が引き揚げてくるタイミングになると、泣き崩れる選手たちに通路への出入り口を向くように指示した。

 そして比嘉監督と笑みを浮かべながらガッチリ握手をかわすと、歩いてくる選手たち1人ずつに「頑張れ!」「優勝だよ」「お疲れ」とさわやかに声をかけた。

 指揮官の背中を見た選手たちも、涙を浮かべながら頭を下げる。その姿に甲子園のスタンドは惜しみない拍手を送った。近年、仙台育英が負けた際の姿勢が注目を浴びてきたが、延長十一回の死闘を締めくくるさわやかなシーンだった。

 試合後、須江監督は「120点を出し切った。素晴らしい対戦相手と甲子園でこういう試合ができたことは財産。あとは沖縄尚学さんの優勝を願うだけですね」と語り、今大会最高とも言える激闘を「点数では形容できない。負け方としては最高でした。負けてしまった3年生には申し訳ないけど、明るい負け」と語った。

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