佐賀北 がばい旋風再現ならずエース稲富は涙「もっと野球がしたかった」2試合ひとりで投げ切る
「全国高校野球選手権・2回戦、明豊6-1佐賀北」(15日、甲子園球場)
2007年、がばい旋風の再現はならなかった。青藍泰斗との1回戦を延長タイブレークの末勝ち上がった佐賀北だったが、その1回戦、10イニングを含め、地方大会の1イニングを除き、1人で投げきってきた稲富理人投手(3年)が、力尽きた。
序盤は三回1死満塁など佐賀北が多くのチャンスを作ったが、稲富を援護できず。
すると五回、明豊が逆に1死満塁として辻田拓未捕手(3年)が、稲富から目の覚めるようなセンターオーバー、走者一層の二塁打。
佐賀北も直後に1点を返したが、その攻撃を終えたところで甲子園が大雨に見舞われ、1時間2分の中断。この影響については「ありませんでした」としたが、六回、八回と得点を重ねられた。
それでも最後までマウンドに立ち続けた稲富。2試合、19イニング、285球、一人で腕を振り続けた。試合後は「もっと野球したかった」と涙が止まらなかった。ただ最後は「夏1勝、の目標は達成できたので、悔いはありません」と胸を張って、甲子園を後にした。





