聖光学院・管野「同じ舞台には立てた」父子の夢かなえた 聖地登板ならずも涙なし
「全国高校野球選手権・2回戦、山梨学院6-2聖光学院」(12日、甲子園球場)
親子の夢はかなった。夏の聖地のマウンドには立てなかった。それでも達成感がある。聖光学院(福島)の管野蓮投手(3年)が今大会での登板がかなわず聖地を後にした。「お父さんと同じ舞台には立てた。良かったと思っています」。涙はなかった。
1999年の夏、父・祐二さんは学法石川の投手として夏の甲子園へ。管野は背中を追いかけるよう野球へ打ち込んだ。「小学生の頃から、ずっとお父さんとキャッチボールしていた」。練習相手はいつも父だった。
共にした何ものにも代え難い時間。中学時代にプレーした須賀川リトルシニアでは祐二さんもコーチとなり指導を受けた。「一緒に高校野球で勝つためコーチになってくれました」。そして今回の甲子園出場が決まってから、かけられた言葉は強く頭に残っている。
「福島県大会で自分が5失点した試合があった。チームは優勝して甲子園に来たんですけど…。お父さんから『借りは甲子園で返してこい』と」。この日は仲間のプレーに声を張り上げ鼓舞。同時に、いつ出番が来てもいいよう準備を整えた。
今春の選抜大会では2試合に登板。ただ、目指したものは県大会から勝ち抜いての夏の甲子園。祐二さんも登板がないまま初戦敗退だった。「お父さんと野球ができて、今の自分はお父さんのおかげ」。2人で汗を流した時間は決して色あせない。
◆管野 蓮(かんの・れん)2008年3月20日生まれ、17歳。福島県小野町出身。179センチ、84キロ。右投げ、右打ち。投手。小学2年から小野町少年野球スポーツ少年で野球を始め、小野中時代は須賀川リトルシニアに所属。今夏県大会は3試合で16回1/3を12安打6失点。





