「17」萬谷が156球完投星 大谷も雄星も背負った花巻東出世番号 「いずれメジャーに挑戦できれば」

 「全国高校野球選手権・1回戦、花巻東4-1智弁和歌山」(8日、甲子園球場)

 花巻東がセンバツ準優勝の智弁和歌山を4-1で下し、ベスト8に進んだ2023年以来2年ぶりの初戦突破を果たした。先発した萬谷堅心投手(2年)が7安打、1失点で完投勝利。大谷翔平(ドジャース)、菊池雄星(エンゼルス)と同じ「17」を背負う左腕が、強豪撃破の原動力となった。

 うなりを上げる剛速球でスタンドがどよめくこともない。打者をきりきり舞いさせてマウンド上で吠える姿とも、遠い。しかし花巻東の“出世番号”である「17」を背負う萬谷は、同じ番号をつけた菊池にも、大谷にも劣らぬ存在感をマウンドで表現した。

 相手はセンバツ準Vの智弁和歌山。萬谷は「1番から9番まですごいバッターがそろっています」と警戒度MAXで臨んだ。佐々木洋監督(50)から「何点取られてもいいから」と送り出された。心は軽くなったが初回、2安打で先制を許して、その迫力を再認識させられた。

 が、「17」の真骨頂はここからだった。二回に連打を浴び、三~五回は若いアウトカウントからヒットでの出塁を許した。それでも同点のホームは踏ませなかった。

 その五回はヒットと四球で無死一、二塁。ここで智弁和歌山の3番・山下晃平外野手(2年)が投前バントを試みるが「練習の成果ですね」と、萬谷が素早く三塁送球し相手への流れを断ち切った。

 歴代17番と比して「打たせて取るのが自分らしさ」と、しっかりと自らの現在地を認識する。九回2死満塁も動じず、二回以降無失点、自己最多の156球で投げきった萬谷は「技術を上げ、いずれメジャーに挑戦できれば」の夢を持つ。超のつく強豪を倒したこの日の投球は、夢への足がかりとなるはずだ。

 ◆萬谷 堅心(まんや・けんしん)2009年1月28日生まれ、16歳。岩手県出身。177センチ、70キロ。左投げ左打ち。投手。4歳から野球を始め、小学校は山岸タイガース、中学校では盛岡北リトルシニア(いずれも硬式)に所属。花巻東では1年秋からベンチ入り。今春センバツは3試合に救援登板。MAX138キロの直球とカーブ、スライダー、チェンジアップ。

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