巨人・阿部監督「全員が助けられましたね」 若林劇的サヨナラ打 08年「メークレジェンド」と同じ13差から逆転Vへ奮起
「巨人4-3DeNA」(3日、東京ドーム)
執念の一打が、前進守備の中堅を越えていく。巨人は九回2死二塁。若林の劇的なサヨナラ二塁打に、阿部監督は両手を上げてガッツポーズ。「全員が助けられましたね」と目を細めた。
勝ちパターンに持ち込みながら、九回に守護神・マルティネスが宮崎に同点被弾。2戦連続の背信投球となった。窮地を救った若林は「ここで決めないとダメだと思った。集中して、全部アドレナリン出して行きました」と熱く語った。
それまで孤軍奮闘したのが岸田だ。二回に左越え同点4号ソロ。1点を勝ち越された直後の六回には一時逆転となる2点二塁打。「(岡本)和真がバッティングを褒めてくれたので、すごい自信にして」と明かす。阿部監督は「これ以上ないぐらい。盗塁も二つ刺してくれましたし、本当素晴らしい活躍だった」と賛辞を惜しまなかった。
原政権下の08年。7月8日時点で首位・阪神から13ゲーム差を離されていたが大逆転優勝を飾り「メークレジェンド」と称された。阪神とのゲーム差は前夜、デッドラインの「13」に開いた。負けられない中でつかんだ1勝だった。
厳しい状況は続く。井上、グリフィン、西舘の先発投手が離脱した緊急事態。阿部監督は「先発陣が離脱していっているので。チームにとってはすごく大きいですけど、そこを若い選手だったり、支配下69人で戦うつもりで残り試合はやりたい」ときっぱり。ひとつになって、貪欲に勝ちを積み重ねる。





