DeNA・藤浪晋太郎 日本球界“復帰戦”で1回をわずか5球で無失点 ボール球なく安定、三者凡退で交代 最速156キロに拍手喝采

 「イースタン、DeNA-ロッテ」(26日、横須賀スタジアム)

 元阪神で、マリナーズ傘下3A・タコマを自由契約となりDeNAに入団した藤浪晋太郎投手が、移籍後初実戦で先発。予定されていた1イニングを投げて無安打無失点で降板し、最速は156キロだった。

 まずは注目の初球、和田に対して152キロでファウルを奪う。2球目はスプリットで見逃しストライクを奪うと、3球目で左飛に打ち取った。続く佐藤も154キロで左飛。谷村は156キロで右飛だった。わずか5球で三者凡退、1イニングを終えた。

 藤浪は24日の1軍全体練習に参加した際に、ブルペンで捕手を座らせて約40球を投じるなど調整。この日はキャッチボールなどで汗を流し、日本球界の“復帰戦”へ準備を進めていた。

 現在、1軍は首位・阪神を9・5ゲーム差で追う2位につけており、浮上へのキーマンとして藤浪には大きな期待が寄せられている。この日はナイターにもかかわらず、13時頃から列を作り始めるなど、ファンの期待も絶大だ。また昨年に帰還した筒香フィーバーの時同様に、この日も右翼の外野席が解放されるほどの大盛況となった。

 中継ぎへの対応も視野にいれながら、まずは先発調整をする方針。DeNA・藤浪がついにスタートを切った。

 登板後、藤浪は「もっと力むかなと思ったが、思ったよりいい感じで入れて、スムーズに投げれて良かった」と安どの様子。約1カ月半ぶりの実戦でストライクゾーンで勝負することを心がけ、「体はずっと練習してきて仕上がっている状態で入れた。痛いところもなく健康です」とうなずいた。

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