国士舘 5戦連続逆転で4強進出 最終回2点ビハインド→指示は「勝つイメージで。まだまだいける」
「高校野球西東京大会・準々決勝、国士舘4-3早実」(25日、神宮球場)
国士舘が最終回にひっくり返した。2点を追って無死二、三塁。3番・宮崎大宜外野手(3年)の中越え2点適時三塁打で追い付くと、4番・加藤慈人外野手(3年)の左前適時打で勝ち越した。
宮崎は「よっしゃーって感じ。過去にないぐらい最高」と振り返る。加藤は「絶対にやってやるって気持ちでした」と笑顔を見せた。
今大会はこれで全5試合で逆転勝ち。箕野豪監督(48)は「不思議って言ったらあれですけども、そういった力がこの子たちにあるのかなって、今大会通じて感じてます」と劇的な勝利を演じ続けるナインを称えた。
九回の指示は「勝つイメージで。まだまだいけるぞ」。選手も応えた。加藤は「初戦から追う展開。最後まで勝つという強い気持ちで戦ってきました」と全員の思いを代弁した。
五回から登板したエース鎌村曜平投手(3年)は1失点に抑えて勝利に導いた。試合後には涙。「国学院久我山戦(3回戦)も日大鶴ヶ丘戦(5回戦)も涙が出ちゃってるんです」と苦笑い。「辛抱強くやってきた結果が出て嬉しかった」。劣勢でも諦めない精神力で、“逆転の国士舘”。20年ぶりの夏へ、あと2つだ。





