高木豊氏 プロ野球の誤審問題に提言「審判は絶対だけど限界はある」AI判定が「審判を守る可能性にもなる」判定が難しくなった要因も分析
野球評論家の高木豊氏が23日、自身のYouTubeチャンネルを更新。前半戦で行った誤審問題について、AI判定導入を提言した。
開幕からここまでストライク、ボール判定で疑問を持つような選手たちのシーンが多く、リクエストでは中日・井上監督が抗議に出たことも。今年だけでなく、近年は判定問題がファンの間で多く議論されている中、高木氏は「審判は絶対だけど限界はある」と率直な意見を述べた。
特にストライク、ボールに関しては「投手の技術が上がった」と分析。球速帯を見ても、一昔前は珍しかった150キロオーバーの投手が平均になり、160キロに届く選手もいる。それだけでなくカットボール、ツーシームなど高速で小さく変化する球種を操る投手も多くなった。
「例えば左打者のインコースに寄って見極めようとすると、逆球が来た時にコールできない。それくらいのレベルになってるよね」と高木氏。一方で審判目線でも「(AIが)正しいジャッジをしてくれた方が審判も楽になる。審判を守る可能性にもなる」と分析した。
メジャーでは今年のオールスターでロボット審判によるABSシステムが導入。打者、捕手、投手が合図を送ることによりAI判定を実施。ビジョンにも映し出され、ファンも楽しめる要素になっていた。
「誰だって間違いはある。バッターもストライクだと思ってボールを振るんだから。テニスもそうだし、他のスポーツでもAIで判定している。改革は必要」と高木氏。さらにリクエストについても「カメラの精度を上げましょう。お金をかけないといけない。第三者の判断であったり、審判の埋め込みカメラを使うとか。難しい問題はあるけど、審判の方は大変だよ」とプレーヤー側、審判側、両方の視点から分析していた。





