平塚学園“あと1球”で金星逃す 2年生右腕・山口、来年こそ打倒横浜「勝ちにいって勝つ!」勝負球は内角直球「成長できた」

 「高校野球神奈川大会・準々決勝、横浜5-4平塚学園」(22日、サーティーフォー保土ケ谷球場)

 あと1球で金星は消えた。平塚学園はセンバツ王者の横浜に対し四回まで4-0のリード。再三の好守に盛り立てられながら、先発の石塚蒼が七回途中2失点の好投で2番手・山口にスイッチ。1点差とされて迎えた九回は1死一、二塁から右前打を許したが、右翼・藤原の好返球で本塁補殺。続く2死二、三塁、フルカウントから阿部葉に逆転サヨナラ二塁打を浴びた。

 勝負の1球に選んだ球は内角の直球だった。山口は「ちょっと高めに入った。でも全然いい。自分そこまでコントロールがないんで。でもインコース投げきれる成長ができた」と表情に満足感をにじませた。

 一塁は空いていたが、阿部葉との勝負を選んだ。八木監督は「やっぱり阿部君を抑えて、甲子園。勝負にいきました」と振り返る。勝負球の内角直球には「武井(捕手)も外に逃げずにインコースに行かせた。あそこでいつも外真っすぐをすっと投げちゃうバッテリーだったのが、インコースを要求した。よかったんじゃないですか。1年間の集大成だと思います」とバッテリーの成長を喜んだ。

 山口は2年生。果たせなかった夢は来年に持ち越す。「打倒横浜をどのチームも言ってて、横浜といい試合ができたなっていうところではいずれ勝てないと思うんで、いずれ勝つんだって。勝ちにいって勝つ。その気持ちを持ってこの1年間鍛えてきます」。1年後、さらに成長した姿で王者に立ち向かう。

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