「巨人１－２阪神」（２０日、東京ドーム）

　巨人・阿部監督は序盤の好機を生かせなかった拙攻について問われると「そうだね。自らつぶしちゃったよね」と淡々と振り返った。

　１点を先制された二回の攻撃は先頭・増田陸の死球、１死一塁から泉口も四球。１死一、二塁と同点のチャンスとなったが、中山と小林が凡退した。

　三回は先頭の投手、赤星が四球で歩き、１死一塁から佐々木、吉川も連続四球。１死満塁の絶好機となり、４番・増田陸は浅い右飛で三塁走者は動けず。荒巻も空振り三振に倒れ、得点できなかった。

　指揮官は「荷が重いよ。そういう選手が出てるから」と言い、「それをなんとか勝たせてあげるのがこっちの役目なんだけど」と自らを責めた。

　四回１死一、二塁では力投していた先発・赤星に代打・岸田を送り勝負に出た。岸田は四球を選び１死満塁。続く丸が中前打を放って１点を奪って１点差に迫った。阿部監督は「向こうもピッチャーがよくないところで勝負を早く仕掛けてきた。こっちも負けじと勝負をかけたんだけど」と振り返り、その後相手に追加点を与えなかったリリーフ陣を「みんな頑張ってくれて試合は壊れなかった。あともう一歩まで来ているんで」と

　球宴前に残り１試合。「とにかく絶対に勝ってオールスターブレークに入ってほしいなと思う。精いっぱい頑張ります」。早くも今季の阪神戦負け越しが決まったが「勝ち越しが決まったからって、何の問題もない。一つ一つ勝つだけなんで」とファイティングポーズを崩さなかった。