桐光学園は無念の5回戦敗退 勇退の野呂監督「幸せだった」と感謝 終盤微妙な判定も「相手に力あった」とたたえる
「高校野球神奈川大会・5回戦、日大藤沢6-4桐光学園」(20日、サーティーフォー保土ケ谷球場)
桐光学園は逆転負けで5回戦敗退。今夏限りで勇退の野呂雅之監督(64)はラストゲームとなった。
初回に1点を先制し、1点を追う三回にもスクイズなどで2点を奪い逆転。だが、直後の三回に追いつかれると、六回に3点の勝ち越しを許した。
八回は1点を返し、なお2死一、二塁。中里の放った左翼へのライナーを巡り、4度伝令を送って球審に確認を行う執念も見せた。ただ、審判団は協議も行い、「完全捕球」としてアウトとなった。
ノーシードの今夏は4回戦で第3シードの武相を破るなど意地を見せたが、8強はならず。執念を見せた戦いぶりに、野呂監督は「全員がプレーに集中してすごく熱いものがあった。何とか同点逆転までいきたかったですが、相手に力があったかなと思います」と、日大藤沢をたたえた。
八回の攻撃は微妙な判定にもなったが、野呂監督は「三塁側からはちょっと隠れてましたけど。そこは審判の人の判断ですので、何とも言えないですけどね。こちらからは、どう見えたかなという話を」と語るにとどめた。
桐光学園を率いて40年超。12年夏には松井裕樹投手(現パドレス)を擁して、夏の甲子園で8強。激戦の神奈川で強豪の一角に名を連ね、春夏合わせて5度の甲子園出場に導いた。
指導生活を振り返り「多くの生徒に恵まれまして、こんなチームと戦ってこられたことは幸せだった」と、言葉に実感を込めた。





