センバツ当確の健大高崎 1年生エース・佐藤が143球で公式戦初完投「自信になる」大阪桐蔭など50校から誘い受けた逸材

 「秋季高校野球関東大会・準々決勝、高崎健康福祉大高崎4-3中央学院」(24日、栃木県総合運動公園野球場)

 高崎健康福祉大高崎が2年連続7度目となるセンバツ出場を当確とした。

 エースナンバーを背負う1年生左腕・佐藤龍月投手が9回11安打3失点で自身公式戦初の完投勝利。「投げられるところまでと言われていたけど自分は先発を言われたときから完投を考えて準備していた。人生で大会で完投したのは初めてなので、この舞台で経験できたこと、投げ切れたことは次に向けて自信になる」と143球の力投でエースの意地を見せた。

 走者を背負っても粘り強く投げ込んだ。逆転した直後の八回に1死一、三塁のピンチを背負ったが、一ゴロ、空振り三振と後続を打ち取り本塁は踏ませず。九回は「三者凡退で終わらせると思ってマウンドに上がった」と、空振り三振、空振り三振、左飛で締め、両手を広げてガッツポーズした。

 最速は145キロを誇り、1年生ながらエースナンバーを託された。高校進学の際には全国屈指の強豪・大阪桐蔭など約50校から誘いを受けた逸材。ただ、「兄と一緒に甲子園に行きたかった」と、二つ上の兄・志龍さんの背中を追い、同校に入学を決めた。

 今夏は群馬大会準決勝敗退と、目標だった兄弟での甲子園出場は果たせず。兄からは「(夏の)リベンジを果たしてほしい。お前の力で(春の甲子園に)連れて行ってくれよ」と、思いを託されて大一番のマウンドに上がった。

 「人生初」という公式戦初完投でチームは来春センバツ出場に大きく前進。ただ、「目指しているのは神宮大会優勝。まだ通過点」と佐藤。頼もしい1年生が自慢の左腕で次戦も勝利に導く。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス