DeNA・バウアー復活星ならず 6回2失点「まあまあ。良くも悪くもない」 ヒゲそり落とし「若見えします?」
「ヤクルト4-4DeNA」(9日、神宮球場)
再調整のため6月29日に出場選手登録を抹消されていたDeNAのトレバー・バウアー投手が、最短10日間で復帰マウンドに立ち、6回5安打2失点。七回に味方打線が逆転し勝利投手の権利を得たが、九回2死から守護神・入江が痛恨の同点被弾を浴び、6月6日の日本ハム戦以来となる白星はお預けとなった。
バウアーは試合後、「まあまあというようなところ。良くも悪くもないような内容だった」と笑顔なく答えた。再調整の期間は、映像やデータを駆使し、直球の精度やフォームの微調整などに取り組んできた。その成果についても「出来栄えはまあまあだった」と繰り返した。
前回登板の6月28日の巨人戦では六回途中を5失点で降板。強気な発言が常の右腕も「先が見えない状況」と弱音を吐いた。10日間の抹消期間も「野球のことをあんまり考えないようにしていました。ここまで苦しいシーズンになっているので、あまり野球を楽しめていない自分がいる」と後ろ向きな気持ちを吐露。この日の登板をもって、落ち込んでいたメンタルに変化が生じたかを尋ねられたが、「正直に言うと、まだまだそういうふうには思えていないですけど、またそういうふうになれたらいいなと」と話した。
この日は、生やしていたヒゲをサッパリそり落として球場入りした。その話題に及ぶと「若見えします?」とこのときばかりは笑顔に。「ちょっとヒゲにうんざりしていたので、ちょっとそってやろうかと思って、そってみました」とバウアー。出直しへの強い気持ちがそこに表れていた。
三浦監督はこの日の投球内容について「イメージしたボールが投げられる割合が増えてきたかなと思います」と一定の評価を与えた。今後の登板間隔については首脳陣とコミュニケーションを取りながらになるが、バウアーは「自分の希望的には、中4日で投げることを継続できれば」と話した。




