巨人 阿部監督が退場処分 八回、リクエストの結果に抗議 巨人監督の退場は川上哲治以来51年ぶり 試合後に「アンパイアにも選手にも申し訳ない」

 「阪神1-0巨人」(2日、甲子園球場)

 巨人の阿部慎之助監督が八回、リクエストの判定に抗議したとして退場処分を受けた。甲子園が大きくどよめき、二岡ヘッドが代わりに指揮を執ることがアナウンスされた。阿部監督は選手時代の2014年に退場処分を受けたことがあり、監督としては初となった。巨人の監督の退場処分は1974年の川上哲治監督が退場となって以来、51年ぶりとなった。

 八回2死一、二塁から大山が放った遊ゴロが泉口の前でイレギュラー。泉口の肩に当たる形で大きくはずみ、二塁走者の森下が一気にホームを狙った。

 だが回り込んだスライディングでホームベースにタッチできておらず判定はアウト。それでも藤川監督がリクエストを行使した。

 映像では甲斐がしっかりとタッチできておらず、判定がセーフに覆った。直後、ベンチを飛び出して審判団に一言、二言伝えた直後、退場処分を受けた。責任審判が場内アナウンスで「リクエストの判定に対し抗議があったため」と退場の理由を説明した。

 試合後、阿部監督は「抗議しちゃいけなかったんですけど、思わずしちゃいけないことをしたんで、申し訳ないです」と謝罪した。その上で「「根拠っていうのは教えてもらえないんですか?」と審判団に問いかけ「これは抗議できません」と言われたという。「それは分かってるんでって。これで抗議したら退場になりますよね?っていう確認もして」と明かし、「必死にやっている選手がいて、ちょっと自分を失っていってしまったので。アンパイアにも選手にも申し訳ないと思います」と改めて謝罪した。

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