プロ1勝目の日本ハム・細野 同期相棒の後押しに感謝「そこに投げられるんだ、と思った」
「日本ハム5-0広島」(14日、エスコンフィールド)
日本ハムが快勝。今季11度目の完封勝ちで、貯金を再び今季最多の10とした。23年ドラフト1位、先発の細野晴希投手は6回2安打無失点の好投。念願のプロ1勝目を同期の相棒も後押ししていた。
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細野のプロ初白星を、同期の相棒も後押ししていた。23年度ドラフト2位の進藤勇也捕手だ。大学日本代表での出会いから足かけ4年。プロ入り後もバッテリーを組んできた。
進藤は12日のヤクルト戦で通算24打席目にしてプロ初安打。翌日から2軍となったが、ヤクルト戦後に風呂場で一緒になった際に「頑張って。一つ言えるのは、お前コントロール悪くないから」とだけ声をかけた。細野は「いつもいわれるので。その言葉を信じていきます」と感謝していた。
大学時代の初めてのコミュニケーションは、右打者の内角を突く直球を要求されたこと。それまで球の威力で抑えられていた細野は、捕手に内角で構えられたことはほぼなかったという。結果はドンピシャのストライク。「そこに投げられるんだ、と思った」と自信をつけた瞬間だった。
ダイナミックさを失わないよう「制球は全然悪くない。まとめようとしなくていい」と言い聞かせ続けてくれた女房役。細野も「安心して投げられる」という同期コンビで白星を挙げる日も遠くはない。(デイリースポーツ・藤田昌央)




