北海学園大46年ぶり1勝 高谷がプロ注対決・西原を3球三振の満塁火消し「自信になります」

 「全日本大学野球選手権・1回戦、北海学園大5-4上武大」(9日、神宮球場)

 開幕して1回戦6試合が行われ、北海学園大は5-4で上武大を下し、1979年以来46年ぶりの白星を挙げた。

 自分を信じ、言い聞かせた。初の全国舞台で巡ってきた出番は同点の七回2死満塁。「絶対に抑えると、とにかく良いイメージで投げました」。大ピンチで今秋ドラフト候補の北海学園大・高谷舟投手(4年・札幌日大)が力を発揮した。

 「全員でかくてスイングも強くて、怖さはありました」と振り返ったが、「ピンチで投げることがあるだろうなと準備をしていたので、やるだけでした」と気後れせず。相対したプロ注目の強打者・西原をこの日最速151キロ直球で追い込むと、スライダーを振らせて3球三振に仕留めた。

 絶体絶命の場面をしのぎ、その後も無安打に抑え2回1/3を無失点。チームが九回に勝ち越し、実に46年ぶりの白星を導いた。今春リーグ戦は体調不良で出遅れ2登板に終わっただけに「ああいう場面で投げさせてもらえてうれしかった。自信になります」と納得顔。視察した阪神・葛西スカウトは「空振りが取れているし、内容も良かった。この投球を続ければ評価も上がる」と言及した。

 「プロにどうしても行きたい。全国の強い相手に、自分のやってきたことを出してチームが勝てるように」と高谷。大舞台での経験を飛躍の礎とする。

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