長嶋茂雄さん葬儀 遺影は野球界史上初の快挙で撮影された一枚 阿部監督「すごく優しい顔をされていた」
肺炎のため3日に89歳で亡くなった元巨人・長嶋茂雄さんの通夜・告別式が、7日と8日にそれぞれ東京都の桐ケ谷斎場で営まれた。近親者のみで執り行われ、通夜には巨人関係者を含めた計126名が参列。親族は喪主の次女・三奈さんや長男の一茂氏ら27名が出席した。
通夜に参列した阿部慎之助監督が「三奈さんがごあいさつしてくれて、遺影がすごく笑顔で。みなさんも是非笑顔で写真を撮って下さいと言って頂いて。すごく優しい顔をされていた」と明かした写真。球団広報部によると2021年度に文化勲章を受賞した際、取材を受けたときに撮影された写真だという。
長嶋さんは2021年度の文化勲章を受章。当時、スポーツ界からは「フジヤマのトビウオ」と称された競泳の古橋広之進氏以来2人目で、野球界からは初選出だった。
長嶋さんは「皆さんのおかげで賞をもらったということは非常にうれしい気持ちです」と喜び、「野球界で初めての受章になったということなので、何とも言えない気持ちでいっぱいです」と感慨深げに語ったという。
その上で「いろんなスポーツがありますが、そういう違いがあるからこそチャンスが生まれ、また皆さんが一生懸命やるようになると思います」との考えを示し、「野球界のみならず、日本のスポーツ界も全般的に盛り上がっていけばいい」と願った。
文化勲章は昭和12年に制定され日本の勲章の一つ。内閣府によると「文化勲章は、我が国の文化の発達に関して顕著な功績のあった者に対して授与される勲章です」とされ、「受章者は、文化審議会に置かれる文化功労者選考分科会に属する委員全員の意見を聴いて文部科学大臣から推薦された者について内閣府賞勲局で審査を行い、閣議に諮り、決定されます」と記されている。





