長嶋茂雄さん葬儀 三奈さんは喪主挨拶でお願い「どうか涙は見せず笑顔で」長男・一茂氏らと見送る

 肺炎のため3日に89歳で亡くなった元巨人・長嶋茂雄さんの通夜・告別式が、7日と8日にそれぞれ東京都の桐ケ谷斎場で営まれた。

 近親者のみで執り行われ、通夜には巨人関係者を含めた計126名が参列。親族は喪主の次女・三奈さんや長男の一茂氏ら27名が出席した。自宅から出発の際には一茂氏らが父・茂雄さんの遺体を納めた棺を支え、三奈さんと並んで自宅前で一礼した。

 通夜では三奈さんが喪主挨拶で王貞治氏や松井秀喜氏とのエピソードを披露。三奈さんは松井氏と交わしていた約束について触れ、「松井さんが次の巨人の監督になられるかのような雰囲気を父に醸し出しておけば、父は毎年そのことを楽しみにリハビリをもっともっと頑張るので、松井さんどうか父が100歳になるまで言い続けてください。もう題して「『監督やるやる詐欺』しましょう」と、ずっと松井さんと話していました」と明かした。

 また、明るく華やかな祭壇へのこだわりについて「私からのお願いなんですが、実は、父の祭壇をどのようにするか打ち合わせをした時に、本来でしたら、グレーだったり、落ち着いた印象にするんですが、私はどうしても父の大好きなジャイアンツカラー、オレンジにしたくて、どうかオレンジの花で、父を囲ってくださいと言って、このような素晴らしい明るい祭壇を作っていただきました」と説明。

 笑顔の長嶋さんの写真、背番号3のユニホームや天覧試合で本塁打を放ったバット、松井秀喜氏と一緒に授与した国民栄誉賞の金のバット、天皇陛下から直々に授与された勲記と文化勲章も飾られた。

 三奈さんは参列者を前に、「この祭壇には、長嶋茂雄の誇りが詰まっております。皆様、もしお時間がございましたら、帰りがけにお持ちの携帯でいいので、ぜひ父の誇りやこの祭壇、父と一緒に最後の記念写真を取ってあげてください。その時はどうか涙は見せずに、笑顔で思いっきり父に笑って話しかけてあげてください」と要望。「そして、その写真は皆様の心の中にずっと留めておいていただけますと、大変ありがたく存じます。本日は誠にありがとうございました」と感謝の言葉を伝えた。

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