早大・伊藤樹 魂の連投!「エースが抑えないといけない場面」連勝で3連覇望みつないだ 3日明大と優勝決定戦

 「東京六大学野球、早大6-5慶大」(1日、神宮球場)

 早大が2連勝で3連覇へ望みをつないだ。明大と勝ち点4、勝率・692で並び、3日に2季連続となる両校の優勝決定戦が行われる。1回戦で8回2失点と好投した今秋ドラフト候補の伊藤樹投手(4年・仙台育英)が好救援で試合を締めた。リーグ戦は全日程が終了し、立大・山形球道外野手(4年・興南)が打率・444、5本塁打、17打点で、立大では1966年春の槌田誠以来となる三冠王に輝いた。最優秀防御率は明大・毛利海大投手(4年・福岡大大濠)で1・34だった。

 逆転Vへ望みをつなぐアウトを奪い、何度も拳を握った。負ければ終わりの一戦で伊藤樹が“魂の連投”だ。

 「誇南(宮城)と田和が、振れている慶応打線にしっかり向かって投げた結果。その思いを引き継いでエースが抑えないといけない場面だった」

 6-5の九回2死一、三塁で、一塁側ブルペンから駆け出した。「使いたくなかったけど、勝たなければ次はなかったので」と小宮山監督。大黒柱に思いが託された。

 最初に対した代打・吉野には、内角を攻めた直球が死球となり満塁に。それでも動揺は一切ない。次打者を全球スプリットで一飛に仕留めて試合を締め「あそこで四球とか甘くいって打たれる投手はそこまで。打者の特徴を踏まえて最悪でも同点と考えた時に最適解だった」と冷静に語った。

 昨秋の明大との優勝決定戦では完封で春秋連覇を導いた。さらに今春5月19日の対戦ではノーヒットノーラン達成と“キラー”ぶりが光る。「そんなにうまくはいかないと思う」と苦笑いしつつも「勝てるようにゲームを作ることが僕の仕事」と右腕。3連覇へ、大一番でもエースの矜持(きょうじ)を示す。

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