楽天 首位打者・村林が執念決勝打「あれは奇跡」 マルチ安打で打率・336

 「西武3-6楽天」(29日、ベルーナドーム)

 仲間のつないだバトンを、落とすわけにはいかなかった。楽天・村林が執念の2スイングで勝利を呼び込む。「あれは奇跡です」。強い気持ちが乗り移るのは決勝打だけではない。執念のファウルでもぎ取った勝ち越し点だ。

 同点の六回だ。1死二、三塁で打席に向かうと、2球目にはスクイズを仕掛ける。だが、西武先発・武内もワンバウンド投球で応戦。空振りならば…の場面で、バットに当ててファウルにした。「切り替えて集中」と、次の内角直球を左翼線にはじき返し、勝ち越しの2点をもぎ取った。

 三木監督も「よく当ててくれた」とうなずく執念のファウルが、決勝打につながった。またこの日は2安打で打率・336に上昇。首位打者として戦う日々を過ごすが、村林も「勝てるようにやるだけ」と足元を見つめた。勝利に導いた2打点だが、表情はまだ緩めない。

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